シャドーイングの効果

シャドーイングがリスニングに与える効果を知りたいです

シャドーイング再開: 1カ月経過

シャドーイングを再開してから一カ月が経ちました.TED Edの1つを一カ月かけてシャドーイングしました.仕事で気持ちに余裕が持てず,一日1セットこなすだけでいっぱいです.たった1分か2分のナレーションでも細かいところを真似しようとすると以外と時間がかかります.

 

集中してリスニングする時間をとっているためなのか,会議などで聞く英語が少し聞き取りやすくなったように思います.聞き取れない言葉が若干減った感じですが,話者によって何を言っているか全く分からない場合もあります.

また言葉が聞き取れても意味がつかめない場合があり,リーディング力も改善しないといけません.どうやったら速く読めるようになるのか分かりませんが,とりあえず読む量を増やすことにして,読みたかった記事が3,000個くらい貯まってしまったのでこれを読んでいこうと思います.

シャドーイング再開ーリスニング力向上のためのシャドーイングの重要性

家庭の都合でしばらく英語の勉強をする余裕がありませんでしたが,再びシャドーイングを始めました.シャドーイングは余裕をもって行えるレベルのものを使うとよいそうですが,今回は少しチャレンジングなものをやっています.TED-Edのコンテンツを使っていますが,難しい部分があるので1分程度の長さにしています.

 

私が英語を聞いていて明らかに理解できないのは,文の構造となる部分です.関係代名詞,前置詞,冠詞が聞き取れていないと思います.たとえば

".... prays that were attacked by....." という言葉を聞いたとして,that were のところで何だろう?となってしまうんですね.何らかの音は聞こえているものの,それが区切れないのでもやもやしてしまい,文法のつじつまも合わなくなってしまい理解できないことがあります.また,誤解してしまって理解が停滞することもあります.たとえば,A is an expert at avoiding ...という文があったとして,A isn't expert at avoidingと聞こえてしまうと,expertの前に冠詞がないから文法的に変だし,前後の文脈から考えてつながらないとなって,理解できなくなってしまいます.

音の変化について理屈は理解していても,実際の例を通して音の塊を認識する必要があると思います.

 

シャドーイングの効果について,私の考えは以下の通りです.

私はシャドーイングはものまねのようなもので,集中リスニングと即時チェックから成るものだと考えています.ものまねをするには集中して音や抑揚を聞かなければいけません.また,自分で言ってみることで聞けているかどうか随時チェックしていることになります.一人で練習している場合,複数形のsとか過去形のedとか前置詞を落としても指摘する人がいないので,前もって英文をチェックしておく必要がありますし,細部チェックのためにスクリプトを見ながらオーバーラッピングするのも大事だと思います.

普段の仕事で英語を聞くときは,ざっと聞いて大まかな意味をつかんでいるだけで,細かい音には注意を払っていません.しかし,シャドーイングによってもやもやしていた部分が区切れるようになったり,練習した抑揚のパターンが実際の英語に現れると,聞き取りやすくなったりすると思います.音声処理の負担が減ると他にリソースを使えて脳の負担が減るような気がします.

一体全体どれだけの音の組み合わせがあるのか分かりませんが,聞き取れないパターンや音を使った文を人工的に作れるのであれば,それを練習することで効率的にリスニングを学ぶことができるのではないかと思います.ただし,話者の声とかアクセントとかも含めると,たくさんの音を集中して聞いて真似る必要があるのかもしれません.

 

将来どこの国に住むとしても,英語が聞けないと困る状況がついてまわるので,少しずつでもリスニング力を上げたいと思います.

シャドーイング9週目

先週は,シャドーイングが0分の日がありました.いろいろとトラブルが続いて心の余裕がなくなり,シャドーイングをさぼってしまいました.

語学は日々の継続が大事だと言いますが,なかなか難しいですね.でも諦めずに今週もシャドーイングを続けていきます.英検一級2021年第一回のシャドーイングが終わりましたので,2021年第二回のシャドーイングをやっていく予定です.

さぼっている間はオーディオブックを聞いたりNetflixを観たりしていました.Emperor of painを聴き始めたのですが,評判通り非常に面白いです.山崎豊子さんの小説(華麗なる一族とか)を読んでいるような感じがします.面白すぎるのでバケーションのときにゆっくり聴きたいということできりのいいところで止めました.

 

シャドーイング8週目

先週は一日15分程度しかシャドーイングできていないので,7週目の素材を引き続きやっています.時間が無いときも,毎日15分はシャドーイングをするように心がけています.

英検一級のリスニングは,一つ一つの問題を見るとそれほど難しくない(といっても私はすべての言葉を聞き取れてはいませんが)ように思います.とはいえ,問題数が多いですし,解答時間が一問につき10秒しかないため,試験中に疲れてしまいそうです.英検一級に挑戦される方は本当にすごいですね.

私がアメリカで仕事に就く際は,全体としての英語力は問われず,専門知識と原稿執筆能力があるかという点だけチェックされました.仕事上必要なかったので,TOEICやTOEFLを受けたことがありませんが,英語の勉強方法に問題がないかどうか判断するための目安として試験を受けるのは良さそうですね.受験料がけっこう高いのであまり頻繁には受けられないかもしれませんが.

 

今週はBoxcar Childrenを引き続き聴いています.この本は英語が第二外国語の子供にも分かるように書かれている,という記事を読みました.Boxcar Childrenシリーズは160冊(今月新作が出ました)ありますが,Gertrude Chandler Warnerが書いた本は19冊で,残りはゴーストライターによるものです.面白いお話もあれば,あまりに単純すぎるお話もあります.Boxcarばかりだと飽きてしまうので,先週と今週はWeWorkのノンフィクションものを聴き読みしています.難しい単語が出てくることを除くと,ノンフィクションの英語は聴きやすいと思います.'Billion Dollar Loser: The Epic Rise and Spectacular Fall of Adam Neumann and WeWork' を聴き終えたので,'The Cult of We: WeWork, Adam Neumann, and the Great Startup Delusion'を聴き読みしています.どちらも面白いですが,従業員の人たちの話があまり書かれていないのが残念です.WeWorkは他のベンチャー会社よりもお給料が低かったそうですが,やりがい搾取をされる状況下でどうやってモチベーションを維持していたのか知りたかったです.'The Cult of Weについて,goodreadsのトップレビューによると'Empire of Pain'が一番お勧めで,もし2冊読むのなら'The Cult of We'が2番目にお勧めとありましたので,次は'Empire of Pain'を聴いてみたいと思います.

シャドーイング7週目

先週は仕事の締め切りなどがあり,シャドーイングできない日がありました.そのため,今週は,先週の素材を少しやりつつ,次の素材に取り掛かっています.

今週のリスニング素材はシカゴの大火災についてです.ヤングアダルト向けのノンフィクション本(Jim Murphy, The Great Fire, Newbery medalにノミネートされました)を読んだことがありますが,火が迫ってくる様子を被災した人が語る部分に緊迫感がありました.

「$2.00 a Day」を聴き読みしました.welfareやdonation,SNAPなどすべての収入を平均すると一人当たり一日2ドルになって,一体どうやって生きているのかという貧困層の中でも最も厳しい層の話です.こういう状況にどうして嵌ってしまったのか,一人ひとりの経験が書かれています.不運が重なって貧困層になった元ピザ屋の経営者は,小さいころから商売人のセンスがある人で貧困層に陥ってもあれこれ知恵を絞って暮らしていて,その強い生きる力に感嘆しました.貧困層の本を他にも読みたいのですが,そればっかりだと気持ちが落ち込んでしまうので,お気楽なBoxcar childrenを今週は聞くことにします.

先週は電話でインタビューをしたり,プレゼンテーションをしたりとストレスフルなことがありました.特に電話はとても苦手で毎回辛いですが,どうにか乗り切りました.まだ先の話になりますが,生英語をシャドーイングするレベルに到達したら,保存してある留守電の音声をシャドーイングしてみようと思っています.留守電って音質が悪いし,急いで話されるので聞き取りづらいことが多いです.ニュースで,911の音声が流されるとき,字幕なしではほとんど理解できないんですよね.

リスニングのことばかり書いていてスピーキングのことは書いたことがないのですが,いつか英語を話すことについてもこのブログに書いてみたいと思います.

 

シャドーイング6週目

6週目も引き続き一級のリスニング問題を使っています.一級のPart 2の問題文は内容が面白いですね.ナレーターが同じ人だと聞きとりやすくなったように感じますが,それ以外に聞き取りに変化はありません.

通常の会話において,抑揚(音の高低)が激しい話者の声が,アクセント(強弱)と合わさると,サイレンのように感じてしまい聞き取りづらいことがあります.シャドーイングをすると音の強弱だけでなく,抑揚も一緒に学べるのがいいところだと感じます.抑揚のパターンのそれぞれについて,どうしてこのようなパターンをとるのか,ロジックがあるのだろうと思いますが,シャドーイングを続けて慣れて行こうと思います.

 

シャドーイング以外では,図書館で借りた本を聞き,VOA 60 seconds newsとCNN 10を観ています.

先週はオーディオブック「Nomadland」を借りてみました.サブプライムローン問題を受けて失業した人,退職金の多くを失った人,家を失った人が車上生活を余儀なくされ,キャンプ場の管理人とかアマゾン倉庫の季節労働者になって生計を立てている話です.どうしてnomadになったのかという経験談がたくさん書かれているのがこの本の良いところです.実際のRVとか集まりの様子を見られるので映画も良かったですが,本は細かいところまで知ることができるし(写真もあるし)もっと面白かったように思います.こういったアメリカの貧困層の話を読むと,職に就いて定収入があることのありがたさを感じます.次は「$2.00 a Day」のオーディオブックを借りようと思います.似たような本として,「Nickel and Dimed」と「Evicted」を読んだことがありますが,こちらもおすすめです.オーディオブックを借りて再度聴いてみようと思っています.

 

英語をゆっくり話さない上司

以下は英語についての私見で愚痴です.不快に思われる方がいらっしゃったら申し訳ありません.

私の上司は話すのが速くて有名な人です.一度上司のレクチャーを録音してwpmを測ったことがありますが,平均が220wpmでした.速すぎて滑舌が悪いところはさすがのGoogleのキャプショニングでも書き起こせていませんでした.レクチャーでこの速度なので,普段の発話速度はさらに速いです.オークションでもやっているのかと思う時があります.

この上司と毎月ミーティングをしていますが,話すのが非常に速く,かつ,アイデアがあちこちに飛ぶため,途中で意味不明になります.上司の頭がいいからなのでしょうが,考えの過程を話すのが面倒らしくアイデアのプロセスを説明するのを嫌がります.別に話してもらわなくても構いませんが,私はこの上司の元で仕事をしているため自分の仕事内容を「というわけで,適当にうまくやってくれ」という感じで説明されると困るわけです.そのため,上司の演説が終わったところで「確認ですが,これこれこういうことを知りたいということで,こういうデータをシミュレーションすればいいですか」と聞き返します.しかし,またそこから超早口の英語が来るので,結局私の仕事が何なのか分からないことが多く,非常にストレスがたまります.同僚は「アイデアがはっきりしていないところをごまかしているときもある」と言うのですが,私は英語が聞き取れないのでその違いというか細かいニュアンスが分かりません.

恥をしのんで,あなたの英語が聞き取れないのでゆっくり繰り返してくれ,とお願いを何度かしましたが,はっきりきっぱりと拒否されました.皮肉なことにその上司は分かるまで聞き返せと言います.one-on-oneミーティングで出席者は私と上司の二人しかいないのに,上司が分かるように話すのを拒否したら一体だれがこの上司の言葉を聞いているのか,ミーティングの時間が無駄だと思いますが,そう言ったらおしまいなのでただ我慢しています.もう10年以上こんな感じです.仕事を始めたころよりはましになりましたが,上司は私の話すことをあまり聞いてないということがだんだんわかってきました.

経験上,普段の生活において英語が聞き取れないから繰り返してください,と聞くのは(話す相手によりますが)得策ではないと思います.英語が聞き取れない=英語が全く分からない(文法も単語も何もかも一切さっぱり分からない外人)と思われて,相手の態度が非常にぞんざいになり,馬鹿にした態度になって,いろいろとうまくいかなくなるからです.アメリカ人であまり勉強をしてこなかった人の場合,単語の綴りが間違いだらけで本を全然読まない人でも,母国語なので英語を聞いて話すことだけはできます.そのため,日本人のように英語の文法や単語はある程度分かるけれどリスニングが苦手だという人の存在は彼らの理解の範疇を超えているのです.無理やりにでも「Do you mean by something~?」などと言って,「あなたの説明がはっきりしていないから,こっちが理解できていないんですよ」というメッセージを送る必要があります.もちろん世の中には親切でこちらに歩み寄ってくれる人々もいますが,私の住む地域ではそんな親切な人は少ないです.

職場には「アメリカに何年住んでいるの?」と何度も何度も聞いてくる人がいます.最初は2年だよとか真面目に答えていたのですが,同じことを繰り返し聞いてくるので嫌味なのだと気づきました.英語が聞き取れないとnon-verbalな表現について感度が高くなるので,相手が自分を馬鹿にしているかどうかはすぐに分かるようになります.またさらに残念なことに,アメリカに住んでいる日本人の中にも,英語ができるできないで見下してくる人がいます.これは人間の性というか,しょうがないことなんでしょうね.

こういう悩みをアメリカに住む日本人と共有したいと思う時がありますが,こういった話にのってくる人はいません.ちょっと茶化すというかジョークにされて終わったりするので,英語について抱えている問題は個人的なもので,他人に気軽に聞いてはいけないのだろうと思いました.

時々,英語が聞き取れなくて困っているのは自分だけなのだろうとか,耳に何か問題があるのかなとか,職場で一番英語ができない外国人は自分だ,とか落ち込みます.とはいえ,そんなことばかり考えているわけにもいかないので,気合を入れてシャドーイングしていこうと思います.少しでもリスニング力があがるように努力を継続できますように.