シャドーイングの効果

シャドーイングがリスニングに与える効果を知りたいです

英語をゆっくり話さない上司

以下は英語についての私見で愚痴です.不快に思われる方がいらっしゃったら申し訳ありません.

私の上司は話すのが速くて有名な人です.一度上司のレクチャーを録音してwpmを測ったことがありますが,平均が220wpmでした.速すぎて滑舌が悪いところはさすがのGoogleのキャプショニングでも書き起こせていませんでした.レクチャーでこの速度なので,普段の発話速度はさらに速いです.オークションでもやっているのかと思う時があります.

この上司と毎月ミーティングをしていますが,話すのが非常に速く,かつ,アイデアがあちこちに飛ぶため,途中で意味不明になります.上司の頭がいいからなのでしょうが,考えの過程を話すのが面倒らしくアイデアのプロセスを説明するのを嫌がります.別に話してもらわなくても構いませんが,私はこの上司の元で仕事をしているため自分の仕事内容を「というわけで,適当にうまくやってくれ」という感じで説明されると困るわけです.そのため,上司の演説が終わったところで「確認ですが,これこれこういうことを知りたいということで,こういうデータをシミュレーションすればいいですか」と聞き返します.しかし,またそこから超早口の英語が来るので,結局私の仕事が何なのか分からないことが多く,非常にストレスがたまります.同僚は「アイデアがはっきりしていないところをごまかしているときもある」と言うのですが,私は英語が聞き取れないのでその違いというか細かいニュアンスが分かりません.

恥をしのんで,あなたの英語が聞き取れないのでゆっくり繰り返してくれ,とお願いを何度かしましたが,はっきりきっぱりと拒否されました.皮肉なことにその上司は分かるまで聞き返せと言います.one-on-oneミーティングで出席者は私と上司の二人しかいないのに,上司が分かるように話すのを拒否したら一体だれがこの上司の言葉を聞いているのか,ミーティングの時間が無駄だと思いますが,そう言ったらおしまいなのでただ我慢しています.もう10年以上こんな感じです.仕事を始めたころよりはましになりましたが,上司は私の話すことをあまり聞いてないということがだんだんわかってきました.

経験上,普段の生活において英語が聞き取れないから繰り返してください,と聞くのは(話す相手によりますが)得策ではないと思います.英語が聞き取れない=英語が全く分からない(文法も単語も何もかも一切さっぱり分からない外人)と思われて,相手の態度が非常にぞんざいになり,馬鹿にした態度になって,いろいろとうまくいかなくなるからです.アメリカ人であまり勉強をしてこなかった人の場合,単語の綴りが間違いだらけで本を全然読まない人でも,母国語なので英語を聞いて話すことだけはできます.そのため,日本人のように英語の文法や単語はある程度分かるけれどリスニングが苦手だという人の存在は彼らの理解の範疇を超えているのです.無理やりにでも「Do you mean by something~?」などと言って,「あなたの説明がはっきりしていないから,こっちが理解できていないんですよ」というメッセージを送る必要があります.もちろん世の中には親切でこちらに歩み寄ってくれる人々もいますが,私の住む地域ではそんな親切な人は少ないです.

職場には「アメリカに何年住んでいるの?」と何度も何度も聞いてくる人がいます.最初は2年だよとか真面目に答えていたのですが,同じことを繰り返し聞いてくるので嫌味なのだと気づきました.英語が聞き取れないとnon-verbalな表現について感度が高くなるので,相手が自分を馬鹿にしているかどうかはすぐに分かるようになります.またさらに残念なことに,アメリカに住んでいる日本人の中にも,英語ができるできないで見下してくる人がいます.これは人間の性というか,しょうがないことなんでしょうね.

こういう悩みをアメリカに住む日本人と共有したいと思う時がありますが,こういった話にのってくる人はいません.ちょっと茶化すというかジョークにされて終わったりするので,英語について抱えている問題は個人的なもので,他人に気軽に聞いてはいけないのだろうと思いました.

時々,英語が聞き取れなくて困っているのは自分だけなのだろうとか,耳に何か問題があるのかなとか,職場で一番英語ができない外国人は自分だ,とか落ち込みます.とはいえ,そんなことばかり考えているわけにもいかないので,気合を入れてシャドーイングしていこうと思います.少しでもリスニング力があがるように努力を継続できますように.